浮気している事がはっきりわかっているのに、浮気調査を躊躇される方は少なからずいらっしゃると思います。
それぞれの理由や考え方がありますので、それが間違ってるとは言えません。
しかし、探偵目線で考えてみると、「浮気している事がわかっているなら、調査はした方が損はない!」と思ってしまいます。
例えば、「浮気相手も浮気している日も場所も、全てわかっている!」
これだけの情報が揃っているなら、浮気調査はした方がいいでしょう。
探偵がやる事は浮気している場所に行って、不貞の証拠を撮るだけですから、掛かる料金も数時間分で済んでしまいます。
ここでは、浮気調査をやった方がいいケースと、しなくても問題ないケースを解説していきます。
浮気調査をやった方がいい場合
- 浮気している事はわかっている
- 決まった日に出掛けている
- 浮気相手も知っている
- どこに行っているかも知っている
- 離婚はしたくない
- もしくは離婚を考えている
- 慰謝料請求を考えている
浮気する日や相手、場所までも把握しているなら間違いなく浮気調査はやった方がいいでしょう。
これだけの情報があるなら、安い費用で浮気の証拠を撮る事ができます。
また、情報がある事はもちろんなのですが、その人の浮気の状況によっても、調査すれば優位に立てる場合もあります。
離婚や慰謝料請求をしようと思っているなら、尚更不貞の証拠を撮っておいた方がいいでしょう。
なぜ不貞の証拠が必要なのかを考えると、浮気を理由に離婚や慰謝料請求するには不貞の事実を証明しなければいけないからです。
証拠がなくても離婚や慰謝料請求はできますが、裁判や調停になれば証拠不十分として認めてもらえません。
仮に夫婦間での話し合いがこじれてしまったら、裁判や調停になる可能性も否めないのです。
調停でお互いの言い分に折り合いがつかなければ、別居をすすめられる事がほとんどです。
いくらあなたが拒んでも、旦那さん自ら出て行ってしまったら止めようがありません。
その時になって証拠と騒いでも、時すでに遅しとなってしまいます。
離婚や慰謝料請求をお考えなら、一歩先を読んで先手を打っておく事も必要なのではないでしょうか。
離婚しなくても浮気調査は必要?
離婚しなければ浮気調査はやらなくてもいいのかと言うと、個人の意見を尊重するなら必要ないのかもしれません。でも、一概にそうとも言い切れないところもあります。
「浮気しても放置するから好きにやって!」と言った場合や、「好き勝手にやらしているんだから文句は言わないでしょう。」と思っているなら、それはその人の思い込みです。
旦那さんからしてみれば、奥さんからの愛情がない事は察していると思います。
しかも、男性は常に女性からの愛情に飢えていると言ってもいいでしょう。
愛情がない女性と、いつも愛情をくれる女性のどちらに好意を抱くのかは言わなくてもわかると思います。
もし、旦那さんから突然「離婚してくれ」と言われたらどうしますか?
勿論、離婚はしたくないのですから、要求をのむことはないでしょう。
しかし、奥さんが離婚を拒んでも、旦那さんから性格の不一致を理由に離婚を請求された場合はどうなるでしょうか。
旦那さんが離婚したいと思っているなら、勝手に家を出ていく事も想定しておかなければいけません。
離婚調停では、関係修復が可能だと考えられる場合は離婚判決は出しませんが、性格の不一致で長期にわたり別居生活が続いてる場合には、関係の修復は難しいとして離婚が認められます。
離婚しないから浮気調査は必要ないかと言うと、最悪なケースを想定するなら調査をしておいた方がいいのかもしれません。
浮気の証拠が持つ効力は離婚を阻止できる!
浮気の証拠は、離婚や慰謝料請求だけを目的にしているわけではありません。浮気している旦那さんからの、一方的な離婚請求を阻止する事ができます。
離婚したいと思っても、夫婦は共同生活を維持する目的で婚姻関係を結んでいます。それを片側の意思だけで離婚をするには、離婚する理由が認められなければ成立しません。
ここでは、民法が定める離婚の原因についてまとめてみました。
離婚の5つの原因
民法第770条(裁判上の離婚)
- 配偶者に不貞な行為があったとき。
- 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
- 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき
奥さんに何も非がない状況で旦那さんが離婚の理由に持ってくるとすれば、「5.その他婚姻を継続をし難い重大な事由がある時」でしょう。
婚姻を継続しがたい事由とは、それによって夫婦関係が破綻して修復不可能とみなされ、離婚はやむを得ない事を指します。
それを決めるのは裁判官であり、こちらがいくら主張しても認められなければ離婚は成立しません。
次のケースが主な原因となり、客観的に見て修復の見込みがないと判断されれば離婚の原因と認められます。
婚姻を継続しがたい事由
- 性格の不一致
- 性の不一致
- 宗教活動
- DV
- 配偶者の親族との不和
離婚原因で多いのが性格の不一致、これは綺麗ごとにすぎません。隠された真実は浮気が大半です。
浮気がばれて離婚する夫婦よりも、離婚するまで浮気を隠し通し、無理やり性格の不一致にして離婚してしまうずる賢い人が多いのです。
ただし、浮気をした旦那さんが奥さんにに対して離婚を求めたとしても、有責配偶者からの離婚請求を、原則としては認めていません。
有責配偶者とは離婚の原因を作った本人を指し、今回の件で言えば浮気した旦那さんが有責配偶者となります。
簡単に言ってしまうと、浮気の証拠をつかんでおけば「一方的な離婚を阻止する事ができるのです。」
それでも心配なら、役所に行って「離婚届不受理申出」を出して勝手に離婚が成立してしまうことを阻止すればいいのです。
この様に、浮気の証拠は離婚や慰謝料請求だけでなく、一方的な離婚請求も阻止する事ができるのです。
離婚を考えていない場合でも、万が一の事を考えて証拠は撮っておいた方がいいのかもしれません。
浮気調査が必要ない場合について
次に浮気調査が必要ない場合なのですが、浮気調査が必要ない時とは浮気と思っていた事が勘違いだった時です。
浮気と思わせる言動があると、「もしかして!」と思ってしまう事でしょう。
- 急にスマホにロックを掛けるようになった
- 残業や休日出勤が増えた
- 飲み会が増えて帰りが遅くなった
しかし、よく考えてみると勘違いだったって事があると思います。
例えば、今までスマホにロックしていなかったのに急にロックを掛けるようになったとしても、その理由が奥さんに見られたくないからロックを掛けているとしたら浮気を疑ってもいいでしょう。
ただ、スマホの中には個人情報がたくさん詰まっています。セキュリティの見直しのために、ロックをかけるようになる事もあります。
そんな時は、「私のスマホが調子悪いからちょっと貸して」と言ってみてください。
すぐに貸してくれるなら、浮気ではない証拠です。
中身を見られたくなければ、すぐに渡してくることはありません。
急に残業や休日出勤が増えた場合も、本当に仕事が忙しくなれば当たり前のことですよね。給与明細を確認すれば、残業手当や休日出勤手当がついているか確認できます。
給与明細と照らし合わせれば、嘘かどうかは見抜くことができます。
飲み会が増えて帰りが遅くなったからと言っても浮気とは限りません。仕事関係で新しい友人や知り合いができれば付き合い方も変わってくるでしょう。
遅くまで飲んで帰ってきた時に、近くにいてお酒の匂いがぷんぷん匂ってくるなら、本当に飲んできたのでしょう。
この様に、浮気と思ってもすぐに行動はしないで、勘違いなのかどうかを確認しましょう。
まとめ
ここまで浮気調査が必要な場合と、必要がない場合を解説してきましたが、わからない事はありませんでしたか?
たとえ夫婦と言っても、全てをわかり合えているわけではありません。
夫婦のすれ違いが生じてしまうと、いつ離婚の危機が訪れるのかはわかりません。
探偵に浮気調査を頼むには、けして安いとは言えないお金が掛かりますから、必ず浮気調査をやった方がいいとは言えません。
ただ、置かれた状況を考えた時に、今よりも良くなると思えば浮気調査をやる価値はあるのではないでしょうか。